Full description not available
堂**忠
子育て期の女性や60歳以降の方にぜひ読んでいただきたい注目の本である。
本書の内容は「自閉症、アルツハイマー病、パーキンソン病、統合失調症(いわゆる精神分裂症)、喘息その他の自己免疫疾患、うつ病、肥満、ある種の糖尿病は、実は腸の病気?」という驚くべきものであるが、記載は非常に中立かつ慎重で、「胎教」、「内臓病は心の病気」等の民間知見を丁寧に科学的に跡付けたものである。著者は、精神と身体の関係を追求すべく、スイスの田舎の老舗菓子店の息子という安定した地位を捨てて、当時、当該学問の聖地であったカルフォルニアに移住した高名な研究者である。 特に重要な指摘は、いわゆる「胎教」の科学的説明の部分であり、「母親の精神状態が荒廃していると、胎児は生れ出る世界は荒廃した世界で有害な病原体や油断できない競争者に満ちていると解釈し、それに備えて、体と心を鎧で包んで生まれてくるのである」すなわち、免疫系はピリピリ、精神はイガイガ、周りは全部敵ばかりという具合である。 また、パーキンソン病の初期症状は、発症の20年も前に腸に現れるのである。 さらに、腸の細菌叢は柔軟で「数か月以内にダイエットシュガーを一般の糖に分解する能力を獲得する」という主張は、驚くべきもので、言い換えると「長期的に言うと、ダイエットシュガーは体の中で、普通の糖分よりも多くの糖分に分解される」のである。そうするとダイエットシュガーて、いったい何でしょうか?ということになりますね。
Trustpilot
1 day ago
3 days ago